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メディアが食いつくような何かを作ればいいんです!


奥山 卓(おくやま たかし) 氏 プロフィール
1971年生まれ。慶應大学卒業。
TVガイド・TVBros・TVTaroなど多数のテレビ番組雑誌を発行。現在、株式会社 東京ニュース通信社 、代表取締役社長、アメリカ最大のコミュニティサイト Myspaceとの提携や数々のタレント本を手がける、現在 東京青年会議所 副理事長
東京ニュース通信社
http://www.tokyonews.co.jp/

メディアが食いつくようなことができるかどうか
本日はよろしくお願いいたします。これが佐野市の情報です(佐野市の様々な情報に目を通していただく)。
奥山  「サノ」という音の響きが優しいですね。けれど、音に特色がないかな。
音ですか? 面白い部分をご指摘されますね!
奥山 佐野市の活性化には、まず特色はどう作るかではないでしょうか?  宇都宮だったら餃子、富士宮だったらヤキソバとか。B-1グランプリ(※)とかに佐野は出店してないよね?

※B-1グランプリ……B級ご当地グルメの祭典。食で町おこしをしている団体が「B級ご当地グルメ」を持ち寄り、その人気を競う競技会。http://b-1gp.cande.biz

確認は取っていませんが、出展はしていなかったと思います。
奥山

どんどんイベントなどに出ていくノリのよさが必要ですよ。できれば、富士宮ヤキソバみたいに発信源になればいいと思います。この前、富士宮やきそば学会(※)の方とお話をしたのですが、大変面白かったですね。為になったのが、とにかく「突拍子もない面白いこと」やればよいということ。目を引くネーミングもそうだし、ヤキソバの協会を作るのにわざわざ「富士宮やきそば学会」とか、イベントとして面白いことを打ち上げるなど、メディアが食いつくようなことができるかどうか。CMや広告ではお客様は来ないと思うんですよ。

※富士宮やきそば学会……市民有志による街の活性化運動から生まれた街おこし団体。http://www.umya-yakisoba.com

参考になります! 内部にいるとなかなかアイディアというか“今さら”みたいなイメージに引っかかってしまい、挑戦することにも戸惑ってしまいがちです。
奥山 麺を自分で打つので大好きなのですが、私が麺が確実においしいと思うのは、「かけ」 ではなく「つけ」です。某所のラーメン屋さんで上手い売り込みがありました。「あぶら麺は普通のラーメンよりもカロリーが低いです」といったことが書いてあったのですが、ラーメンのスープを全部飲んだ時と比較したらのお話ですから。あぶら麺を「スープ含めて全部食べた時のラーメン」とカロリー対比をしたらで、スープさえ飲まなければ、つけ麺より通常のラーメンの方がカロリーはそんなに高くないんです。

なるほど。発想の転換ですね!

発想の転換って大事ですよね
奥山 マイナスをプラスに変える発想が必要だと思います
 

それはひつようですね

奥山 『TV JAPAN』という雑誌は、月刊テレビ誌の発売は24日が通常のところ、15日にしています。一ヶ月の番組表は、テレビ局によって前月15日までに決まっていないことがありますが、それだと番組表で予定がないことになってしまいます。そこで空欄にQRコードを入れて、日々、最新情報が手に入れられるようにフォローアップしています。テーマとして月刊誌なれど、マンスリーデイリー番組表と謳ったのです。そうしたら、ちゃんとアクセス数が上がりました。マイナスなど逆手に取って、メディアを活用した方がいいと思います。それこそ、佐野ラーメンでドラマを作ればいいんですよ。
佐野ラーメンでドラマを作ればいいんですよ
佐野でも新しい名産を作ろうという案はあります。
奥山 また、今あるもので広げていってもいいでしょう。いかに特色をだせて話題作りできるかが最優先ではないでしょうか。あとは富士宮やきそばなど好例ですけれど、自分達で面白いストーリーを作らないと駄目だと思うんですよね。ただ、真面目にやっていても今時の多数は引っかからないです。
ラーメンの他に名物として「いもフライ」というのがあるのですが。
奥山 これは面白いと思います。B-1グランプリに出店すればいいのに。ただ普通のカレーやラーメンが出店してもB級感は強調されないでしょう。マイナーなものが集まっているイメージがB-1グランプリなんじゃないかなと。とにかく、メディアが食いつくような「何か」を作ればいいんです。皆が協力してネタ作りして。
ライバルあることで活性化したのですか?
奥山 あとは、街中でも並んでいるお店でネット上のランキングで上位になっているところも気になります。だから、「佐野ランキング」を作ってしまえばいい。当社は、一番初めにテレビ誌を創刊したのですけれど、他社の競合誌が出た時の方が部数が伸びたんです
ライバルがでて活性化したのですか?
奥山 そう。面白くないですか? 競争相手が増えることで市場が広がるって。それによって話題性も高まります。お互いにライバルがいると進化するのです。佐野もそのようなドラスティックな展開があればなと。
まさに活性化しますね。
佐野フルーツパーラーというのをやったらいいのに
奥山 「フルーツロード」というのはどういうものですか?
佐野市の農家の人たちが直売で梨や桃などを売っている道です。
奥山 それは面白い! 佐野フルーツパーラーを東京でやったらいいのに。とあるシャブシャブ屋、蒸器で料理する蒸篭しゃぶしゃぶの店で、肉も野菜も佐賀県産なのですが、佐賀のJA農家が経営しているんです。直営のレストランを東京の一等地に出すことで、より地元の野菜の美味しさを知ってもらえる仕組みです。JAが自分達の県をアピールするという目的で出店しているのであれば、美味しいものしか置かないだろうという安心感もあり、繁盛店となっているようですよ。


なるほど。
奥山 お肉とかはどう? 佐野牛というのはないの?
それはないですね。
奥山 有名なブランド牛もそんな営業力でのし上がったと思うんです。
良いヒントを頂きました!
奥山 とにかく、いかに話題性です。佐野ラーメンには、小さいどんぶりに入れたミニラーメンといったメニューはないんですかね? ラーメン博物館みたいなところだったら、色んなお店を巡れるようにミニがあるものです。そういう感じで佐野ラーメンのお店を楽しんでもらえたらいいと思います。
はい。
佐野でイベントや興行をやってみては
奥山

それと何かイベントや興行などをやってみてはいかがかな? やるからには、
盛り下がってはいけません。そのイメージが付いてしまうので。

そうですね
奥山 東京からは1時間くらい?
佐野から宇都宮や那須より東京の方が近いくらいです。佐野に畑を所有して、週1回ペースで通うなど可能です
奥山 そういうのはいいよね。近いしね。
新宿からは高速バスも出ています。
奥山 そこまで揃っていれば、あとはやはり話題性ですよね。宇都宮にしかり富士宮にしかり、まずは佐野を知ってもらうこと。そういえば、いもフライは東京の居酒屋さんとかにないの?
見たことないです。
奥山

どこの居酒屋にだっていもフライがあってもいいじゃないですか。東京のお店に売りこんでみては? 「佐野いもフライ」というメニューがあったら絶対注文しますよ。

それはいいですね!
奥山 和菓子の老舗「とらや」は、創業から100年の間に看板商品である羊羹の味を何十回も変えているらしいです。そんな大手でさえ冒険をしています。恐れずに変革すること。一歩踏み込んで活動することこそが大事なのではないでしょうか。
お忙しい中、目の覚めるようなお話をいただき、ありがとうございました!

※後書き
奥山社長とのお付き合いは2年位になりますが、昨年、学生団体「AGE」という所でモーニング娘。を呼んでの超豪華なイベントを一緒に体験させていただき、社長ならではのダイナミックな活動を目のあたりにしました。それでいて、「飾らない」「気取らない」ジェントルマンであり、「普段着の心」を持ち合わせた本当のセレブとの印象を受けます。こういった一流の人物にいただくアドバイスは、本当に素晴らしいものばかりでした!

※写真は遅刻ギリギリで急いでネクタイをしているところ。